近年、大雨による土砂崩れや洪水が頻発しています。これらの災害から身を守るには、日頃からの備えが重要です。そこで本記事では、洪水対策の備えや避難時に身を守るための方法について詳しく解説します。
●洪水が発生する前の予兆とは?
洪水が発生する前は、河川やダムなどの水位が急激に上昇し、予兆を捉えることができます。河川の場合は以下のような予兆が見られます。
・流れるスピードが急激に速くなる
・流木やゴミが多く流れてくる
・水が濁っている
河川からこれらのような予兆を確認できた場合、短時間で水位が急激に上昇して氾濫するおそれがあります。河川の近くにいる場合は速やかにその場から離れましょう。また、ダムが決壊するときの予兆としては、以下のようなものが挙げられます。
・護岸が崩れ始める
・堤防に亀裂が発生する
・堤防付近の地盤から水が噴出する
基本的に、大雨が降りだした時点で河川やダムの様子を確認しに行く行為は避けてください。想定しているよりも短い時間で水位が上昇し、河川に流されてしまう人はあとを絶ちません。ニュースなどで洪水の情報を見聞きした場合、早めに危険な場所から離れることが大切です。
参考:水害に備えて
https://www.thr.mlit.go.jp/noshiro/kasen/hanran-simyu/04/04_suigai.html
●洪水対策として普段から備えるべき5つのこと
洪水対策として普段から備えるべきことには、以下の5つが挙げられます。
・家の外の備え
・家の中の備え
・避難場所の確認など
・非常持ち出し品を用意
・飲料水や保存食料などの備蓄
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.家の外の備え
家の外の備えは、大雨が降り出す前や風が強く吹き始める前に行いましょう。主な備えには以下のようなものが挙げられます。
・窓や雨戸にはしっかりと鍵をかける
・必要に応じて補強を施す
・側溝や排水口を掃除しておく
・風で飛ばされそうなものは固定する・家の中へ収納する
いずれも家の中への浸水や二次被害を防ぐために欠かせません。気象情報を見ながら適切なタイミングで行うことが重要です。
2.家の中の備え
家の中の備えとしては、非常用品の確認や室内からの対策、水の確保などが挙げられます。非常用品は、懐中電灯や携帯用ラジオ、救急薬品、非常用食品などをいつでも持ち出せるようにリュックサックなどへまとめておきましょう。
また、室内からの安全対策としては飛散防止フィルムを貼り付ける・カーテンやブラインドを下ろしておくことなどが挙げられます。さらに、断水に備えて、飲料水と生活用水を確保してください。
3.避難場所の確認など
避難場所の確認は、家族の間で日常的に共有しておくことが大切です。住んでいる自治体で指定されている避難場所(学校や公民館など)への避難経路を確認しておきましょう。
また、普段から家族で避難場所や万が一のときの連絡方法などを話し合っておくと安心です。さらに、避難するときの携行品入れは、リュックサックを使用することをおすすめします。これは持ち物を最小限にすることや、両手を使えるようにしておくために重要なポイントです。
4.非常持ち出し品を用意
非常持ち出し品は、常日頃から用意・確認するように心がけましょう。持ち出し袋に入れておくべき防災グッズには、以下のものが挙げられます。
・飲料水:成人1日3Lが目安
・食料品:乾パン、クラッカー、レトルト食品、缶詰
・救急医薬品:常備薬、マスク、生理用品
・貴重品:現金、預金通帳、印鑑、健康保険証など
・衣料品:下着、タオル、寝袋、雨具、軍手、靴
・日用品:ナイフ、缶切り、鍋、水筒、懐中電灯、ラジオ、電池、ごみ袋
・防災アイテム:ヘルメット、予備の眼鏡、ハザードマップ
・赤ちゃんがいる家庭:缶ミルク、哺乳ビン、おむつ
食料品や飲料水については賞味期限を確認し、期限が来る前に入れ替えながら備蓄するローリングストックを心がけてください。
参考:気象庁|台風や集中豪雨から身を守るために ~自分で行う災害への備え~
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/ame_chuui/ame_chuui_p10.html
5.飲料水や保存食料などの備蓄
災害発生時に備えるべき飲料水や食料は、3日分を目安にしましょう。これはライフラインの復旧や配給が手元に届くまでに必要な日数とされています。
家族の人数分×3日分を目安に自宅のキッチンや倉庫、寝室などに分散して備蓄しておくことがおすすめです。これは、万が一洪水によって部屋へ出入りができなくなって取り出せないリスクを低減することにつながります。
●洪水発生時に身を守る5つの方法
洪水発生時に身を守る方法には、以下の5つが挙げられます。
・道路が冠水している場合は徒歩で避難する
・複数人で行動する
・膝まで水位が上昇している場合は行動しない
・必要最低限のものだけを持ち出す
・マンホールや段差を避ける
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.道路が冠水している場合は徒歩で避難する
道路が冠水している場合に車で避難すると、緊急車両の通行の妨げになるおそれがあります。万が一、立ち往生してしまうと交通渋滞や車が流されてしまうなどの二次被害を招きかねません。
これらの事態を防ぐために徒歩で避難してください。また、徒歩で避難する際、注意したいことには以下のようなものが挙げられます。
・崖や塀の側を通るときは、可能な限り離れる
・水の中を歩く場合は、身体をロープでしばる
・子どもがいる場合は両端に大人が立つようにする
2.複数人で行動する
洪水発生時に避難する場合、複数人で行動するようにしてください。単独避難は非常に危険です。たとえば、川に流される・怪我をしたときなど、周囲に気づいてくれる人がいなければ、命を落とす事態になりかねません。
また、複数人で避難することで視界が悪い状況だとしても、お互いに協力しながら避難場所までたどり着くことができるでしょう。
3.膝まで水位が上昇している場合は行動しない
もしも、避難しようと玄関から出たときに、膝あたりまで水位が上昇している場合は自宅から出ないようにしてください。
この場合、避難場所へ移動すると流されてしまうリスクが非常に高まります。水位上昇が確認できた際は、家の中で最も高いところに避難して救助を求めるようにしましょう。
また、避難時に慌てて行動してしまうと、お年寄りや小さな子どもなどを危険な目に晒してしまいます。無理に避難しようとせず、消防隊などの指示に従って行動しましょう。
4.必要最低限のものだけを持ち出す
避難場所へ移動する際、持ち物は必要最低限のものにして、身軽に動けることを優先してください。一度に多くの荷物を抱えていると、行動力が鈍ってしまいます。
想定外の水流などに遭遇してしまうと、逃げられなくなるおそれがありますので、必要最低限のものだけを持ち出し、素早く行動できるような体勢で避難してください。
また、家族がいる場合は、分散して荷物を背負うようにすることで行動力の低下を最小限に抑えながら必要な避難物資を携行することが可能です。
5.マンホールや段差を避ける
冠水している状態では、道路の状況がわかりにくくなるかもしれません。その場合でもマンホールや段差を避けるようにしてください。マンホール付近を歩行していると、吸い込まれるおそれがあります。
また、段差は水の流れが速いことがあるため、転倒の原因となってしまいます。冠水している場所を歩く場合は、杖や傘などで足元を探りながら慎重に進むように心がけてください。
●まとめ
洪水対策として普段から備えるべきことや、避難時に身を守る方法について解説しました。洪水時に避難する際、正しい情報を元に早めに動き出すことが重要です。
もしも、水位が膝まで上昇している場合、無理に動こうとせずに自宅に留まることも考えましょう。また、避難生活には飲料水の備えが欠かせません。飲料水の備えには空気から水を作り出すウォーターサーバー「エアリス」をおすすめします。
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