ウォーターサーバーの電気代を節約する方法は、使用方法や設置場所が影響してきます。電気代の高騰問題がある昨今だからこそ、ウォーターサーバーにかかる費用や計算方法を紹介します。
また、他の家電製品との比較や、よくいただく質問に回答した記事です。この記事を読み終えた頃には、大まかな目安や節約方法が理解できます。
●ウォーターサーバーの電気代はどのくらいかかる?
ウォーターサーバーを導入する前に気になるのが、電気代です。不安になる電気代の問題について、下記の観点から解説していきます。
・1ヶ月あたりの電気代の目安
・ウォーターサーバーの電気代を計算する方法
・ウォーターサーバーの電気代は変わることもある?
利用する立場として、気になる3つを順番に紹介していきます。設置してから後悔しないよう目安など含めて見ていきましょう。
●1ヶ月あたりの電気代の目安
ウォーターサーバーの電気代は、ご使用の環境次第で変わってきます。ただ大きな差が生まれるわけではなく、誤差の範囲です。
後述する省エネモードなどを使わず、通常利用した場合、約500円/月~1,000円/月が目安になってきます。比較できるものでたとえるなら、電気ポットです。
標準サイズの電気ポットの場合、1日に2回満水状態で沸騰させ、それ以外は保温状態で使用すると、約900円/月です。電気ポットは状況に応じて、お湯を使用するまでの待ち時間があります。その点、ウォーターサーバーなら待ち時間なく、お湯も水もすぐに使えます。
●ウォーターサーバーの電気代を計算する方法
ウォーターサーバーの電気代は、消費電力から計算できます。具体的な計算式は下記の通りです。
・消費電力(W数)÷1,000×24(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)=1日の電気代
1,000で割っている理由は、消費電力のWからkWを計算しているためです。上記の計算方法は、あくまで電気代の目安になる計算方法になります。
使用する場所(自宅やオフィス)で契約している電力会社やプランに応じて1kWhあたりの電力量料金が変わってきます。また、使用方法や環境、メーカーによって、消費電力も都度変わってくるので参考としてご活用ください。
●ウォーターサーバーの電気代は変わることもある?
ウォーターサーバーの電気代は、月ごとに変わってきます。それは、室内の環境を含めた外気温の影響があるからです。
季節ごとの変動として例を挙げるなら、夏場や冬場です。夏場は水の温度が上昇しやすく、冬場は保温しようとして消費電力が上がっていきます。
電気代を気にして、電源を落としてしまうと、たしかに節約できるかも知れませんが、おすすめできません。タンクの水を一定温度に保てないのはもちろん、雑菌が繁殖してしまう恐れがあるからです。安心安全な水を保つためにも、原則として正しく使用していきましょう。
●ウォーターサーバーの電気代を節約する7つの方法
前述の通り、ウォーターサーバーの電源を落としてしまうと、雑菌が繁殖する恐れがあり、注意が必要です。ここでは、できる限り電気代を節約する方法について、7つの方法を紹介します。
・1.省エネモード搭載のウォーターサーバーを選ぶ
・2.エコモード(スリープモード)を積極的に活用する
・3.常にコンセントを繋いだままにしておく
・4.ウォーターサーバーと壁の間にスペースを取る
・5.定期的な掃除を実施する
・6.日当たりが良い場所に設置しない
・7.床暖房の上は避ける
また、設置予定の場所も検討できるようになります。
●1.省エネモード搭載のウォーターサーバーを選ぶ
電気代を節約しつつ、美味しく安全に楽しむには、省エネモードが搭載されているものを選びましょう。ウォーターサーバーの省エネモードとは、使用していない時間が長くなっていると作動する機能です。
つまり、使用していない時間が長ければ長いほど、省エネモードが機能し、節約できます。
ただ、この省エネモードは自動的に機能するので、監視しておく必要はありません。
省エネモードに入り、消費電力を抑えられるので効率的で手間なく節約ができます。電気代を節約したい方は、省エネモードが付いているかや、発生までの時間などをチェックしておきましょう。
●2.エコモード(スリープモード)を積極的に活用する
省エネモードとは異なり、ご自身で操作できるのがエコモード(スリープモード)です。たとえば、就寝前のように長時間使用しないとわかっている際に付けておくと節約できる機能です。
また、就寝前以外ですと、外出前などに活用できます。近くへ買い物に行く前や出勤前など、家を出る前にエコモード(スリープモード)を付ける習慣を入れた分、節約できます。
ただし、習慣付けが苦手な方もいるかも知れません。サーバーによっては、省エネモードのように自動でエコモード(スリープモード)に切り替わる機種もあるので、ご安心ください。
エコモード(スリープモード)の付け忘れが心配な方は、自動切り替えの有無を確認しておきましょう。
●3.常にコンセントを繋いだままにしておく
前述の通り、コンセントを抜いてしまうと電源が落ち、雑菌が繁殖する恐れがあります。それだけではなく、電源のオンとオフを繰り返した際のような起動時は、製品に大きな負荷がかかっています。この負荷から大きな電力を消費し、付けたままと比べると電気代が高くなってしまうので注意しましょう。
また、節約のために電源をオフにしていると、タンクの水を一定温度に保ったり、お湯を沸かしたりする際に消費する電力量が高くなってしまいます。原則として、コンセントは繋げたままにしておきましょう。
●4.ウォーターサーバーと壁の間にスペースを取る
ウォーターサーバーと壁の間にスペースを取るのは、背面から排出される熱の排出効率を上げる必要があるからです。壁にピッタリ付けたり、何かしらの家具との距離が近いと、熱の排出効率が下がってしまい、電気代が高くなってしまいます。
それだけではなく、熱の排出効率が悪くなると、電気代以外にも故障の心配があります。故障してしまうと修理代も発生してしまい、電気代以外の費用が発生してしまいます。
費用を抑えるためにも、まずはサーバーと壁や家具との距離を約10cm離して、節電に繋げていきましょう。
●5.定期的な掃除を実施する
節電したい場合、熱の排出場所になる背面は、定期的に確認しておきましょう。背面はホコリやゴミが溜まりやすく、熱の排出効率を下げてしまう恐れがあります。
熱の排出効率が下がると、前述の通り節電効果は見込めず、通常よりも高い電気代が発生してしまいます。熱の排出効率を上げるために、壁や家具から約10cm離しただけで満足せず、ホコリやゴミがないか、定期的に確認しておきましょう。
たとえば月の初めにサーバーを設置したなら「月初めは掃除の日」と決めるのも良いかも知れません。
●6.日当たりが良い場所に設置しない
直射日光が当たる場所に設置すると、コンプレッサーが必要以上に稼働してしまい、電気代が高くなってしまいます。仮に今、直射日光が当たる日当たりの良い場所に設置しているなら、場所を変えると節電効果が見込めます。
それだけではなく、水の質も悪くなる恐れがあるのです。電気代や余計な水代をかけないようにするには、窓際や直射日光が当たらない場所を選びましょう。
適切な設置場所を選ぶと、ウォーターサーバー自体の熱が上がりにくくなり、タンク内の水を冷却、加熱までの負荷が減ります。
●7.床暖房の上は避ける
床暖房の上を避けた方がいい理由は、熱を排出する場所がウォーターサーバーの下部にもあるからです。最近出ているウォーターサーバーの多くは、サーバーの下部で熱を排出しています。
ただ、床暖房が入っている場所に設置したい場合も考えられます。たとえばキッチンやリビングに設置しようと思っていても、床暖房がある場所に設置すると節電ができないと感じてしまうでしょう。
しかし、床暖房は部屋全体に入っているわけではありません。ヒーターがない場所もあるので、裸足で暖かさを確認し、ヒーターがない場所に設置してみてください。
●ウォーターサーバーで電気代以外にかかる4つの費用
ウォーターサーバーにかかる消費電力を節電できても、それ以外にかかる費用を把握しておく必要があります。電気代以外にかかる費用は大きく分けて4つです。
・1.水の購入費用
・2.メンテナンス・サポート費用
・3.レンタル費用
・4.解約金
サーバーを契約するにあたって、知らずに後悔しないよう、一つひとつ紹介していきます。
1.水の購入費用
ウォーターサーバーの水代は、メーカーによって異なります。1本あたり約1,500~4,000円です。また、購入する水によって値段も異なります。
大きく分けると、天然水なのかRO水なのかで、RO水の方が安く設定されています。何人で使用するのか、どれくらい消費していくのかで、1本あたりの水量も変わってくるので確認しておきましょう。
2.メンテナンス・サポート費用
ウォーターサーバーのメンテナンスやサポート費用がかかる理由は、何かしらのトラブルで発生します。節電も兼ねて、壁や家具から約10cm離して、床暖房がなく、直射日光が当たらない場所に設置していても何があるかわかりません。
何かしらのトラブルが発生した際、すぐに対応できるような体制を整えるためのサービスです。このサポート費用は、言わば保険のようなものです。
トラブル発生時に、すぐ対応してもらえるだけでなく、無料で対応してもらえるものになっています。メーカーによって、サポート費用の料金が異なっているので、事前に確認してみてください。
3.レンタル費用
ウォーターサーバーは、レンタルしているものが大半です。サーバーの購入もできますが、決して安い買い物ではありません。
サーバーを購入しなくても、レンタルして使用でき、安価で借りられます。メーカーによって、レンタル費用は異なりますが、高くても約1,000円です。レンタル費用が無料のサーバーもあるので、コストが抑えられます。
4.解約金
ウォーターサーバーを解約する際に発生する金額ですが、解約時期に応じて変動してきます。
極端なたとえですが、契約して間も無く解約した場合は特に注意が必要です。
早期解約となり、約1万円の解約金が発生してしまう恐れがあります。また、解約のタイミング次第であったり、そもそも解約金がかからないメーカーもあります。解約する予定がなくても、解約金の有無は事前に確認しておきましょう。
●ウォーターサーバーの電気代でよくある5つの質問
ここからは、ウォーターサーバーの電気代でよくある質問を5つ紹介します。
質問1.電気ケトルや電気ポットにかかる電気代の目安は?
質問2.スタンド型と卓上型ではどちらがお得?
質問3.家庭の電気代を安くする方法は?
質問4.ペットボトル型のウォーターサーバーにかかる電気代は?
質問5.ウォーターサーバーの電気代は冷蔵庫よりも高い?
気になる電気代の疑問を順番に回答していきます。
質問1.電気ケトルや電気ポットにかかる電気代の目安は?
電気ケトルの電気代目安は、約300円です(満水状態で1日2回使用を想定)。コンパクトで軽量な分、持ち運びが便利な電気ケトルは、短時間でお湯を準備できるので便利に活用できます。
電気ポットの電気代目安は、約700円~900円です。電気ケトルと違い、電気ポットはお湯を保温できるので、頻繁にお湯を使用する方は電気ポットがおすすめです。
最近の電気ポットは、ウォーターサーバー同様、省エネモードが搭載されている機器もあります。
質問2.スタンド型と卓上型ではどちらがお得?
スタンド型と卓上型であれば、若干ですがスタンド型の方がお得になります。そもそもスタンド型は、床に置く大きなサーバーで、スタンド型は机の上に置ける大きさのサーバーです。
大きさの違いから、スタンド型の方が安く思われがちですが、電気代は同じか約100円の差があります。スタンド型は、置き場所がない方や、ご家庭に小さなお子さまがいる方にとって迷わず設置できるメリットがあります。しかし、置き場所で困っていなければ、電気代重視でスタンド型を選ぶと良いでしょう。
質問3.家庭の電気代を安くする方法は?
前述の通り、電気代の節約以外に安くする方法を挙げるなら、電気料金のプランを見直すか、電力会社の見直しです。昨今、電気代の高騰問題が取り上げられていますが、2016年に実施された「電力小売の全面自由化」で、選択肢が増えています。
お住まいの地域電力以外とも契約できるだけでなく、ご利用の環境次第で節約できるプランも選択自由です。たとえば、電気とガスをセットにしたプランや、季節ごと、時間帯ごとで安くなるプランが用意されています。
快適に長く利用できる環境を用意するため、プランや契約会社の比較も視野に入れていきましょう。
参考:電力の小売全面自由化って何?
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/what/
質問4.ペットボトル型のウォーターサーバーにかかる電気代は?
ペットボトル型のウォーターサーバーにかかる電気代は、約800円です。一人暮らしの方におすすめなサーバーで、市販されている2Lのペットボトルを差し込んで使用します。
つまり、自分が好きな銘柄を選べるだけではなく、重量のあるタンクを交換する手間が省けます。しかし現代は在宅ワークを含めて、在宅時間が長い方にはおすすめできません。使いやすさやコスパを考慮し、自分の環境に適切なサーバーを選んでいきましょう。
質問5.ウォーターサーバーの電気代は冷蔵庫よりも高い?
ウォーターサーバーにかかる電気代は、使い方次第で冷蔵庫よりも高くなります。ただ大きな差はなく、冷蔵庫の電気代は機種にもよりますが、約450円です。
それに比べてウォーターサーバーの電気代は前述の通り、約500円/月~1,000円/月が目安になってきます。しかし、省エネモードやエコモード(スリープモード)、日々の手入れなどをすると、より節約できます。
省エネモードやエコモード(スリープモード)を活用したウォーターサーバーの電気代は、約300円~800円まで節約可能です。
●まとめ
この記事では、ウォーターサーバーの電気代が気になる方に向け、節約方法や全体的にかかる費用を紹介しました。当然のことですが、使用状況や頻度によって異なる電気代です。
ウォーターサーバーの電気代が、毎月約500円~1,000円かかっている一方、エアリスのウォーターサーバーは一味違います。空気から水を作り出す新しい発想から、電気代だけではなく環境にも優しいウォーターサーバーです。
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