「ウォーターサーバー無料!」と宣伝されているのを見かけることはありませんか?人によっては「何か裏があるのでは?」や「怪しい……」と敬遠してしまうこともあるでしょう。
この記事では、ウォーターサーバーを無料で利用できるからくりや注意点、よくある質問についてご紹介します。「ウォーターサーバーを利用してみたいけど、無料で提供するのには裏があるのでは?」と心配してしまう人は、ぜひ参考にしてみてください。
●ウォーターサーバーを無料で利用できるからくりとは?
ウォーターサーバーを無料で利用できるからくりには、以下の2つが挙げられます。
からくり1.水代で利益を得ている
からくり2.天然水の原価はほぼ0円
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
からくり1.水代で利益を得ている
サーバーのレンタル料が無料で利用できるのは「水代で利益」を得ていることが理由の1つです。広告などでは無料とされていますが、月々の水代にレンタル料が含まれています。
メーカーはウォーターサーバーのレンタル料金がかからないことを謳って、月額料金の安さを訴求しています。そのほかに必要となる水代や配送料がかかる点に注意しなければなりません。
からくり2.天然水の原価はほぼ0円
ウォーターサーバーで使っている天然水は、富士やアルプス、南阿蘇などで採水されていますが原価はほぼ0円です。長い年月をかけて地層でろ過された地下水は、精製するのに人手があまりかからないため、原材料としての費用はほとんどかかりません。
天然水を使用できるウォーターサーバーの水ボトルは、1本あたり約2,000円が相場となっているため、サーバーレンタル代を無料としても利益が出ると考えても当然でしょう。
●ウォーターサーバーを無料でレンタルするメーカーの心理
ウォーターサーバーを無料でレンタルするメーカーの心理には、以下の2つが挙げられます。
・わかりやすい料金プランにしたい
・他社よりも注目を集めたい
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
●わかりやすい料金プランにしたい
ウォーターサーバーのプランは、サービスが増えるとともに複雑になってきています。そのため、一目見ただけではわかりにくいものが増えてきました。複雑な料金体系を見ると、ウォーターサーバーを使ってみたいと考えていたとしても、問い合わせることをためらってしまうことも考えられるでしょう。
そこで、ウォーターサーバー提供会社は「なるべくわかりやすい料金プラン」を提示する必要があります。それには、サーバーレンタル代、水ボトル代、配送料のように細かく提示するのではなく、シンプルな料金体系を提示する場合が多いようです。
この理由から、レンタル代と水代などの項目を統合して、利用者にわかりやすい料金プランを示しています。
●他社よりも注目を集めたい
「サーバーレンタル代無料!」と広告に表記されていると、関心がなかった人も興味を抱くかもしれません。どの分野の商品でも「無料」というワードは、目を引きます。
また、インパクトを与えるだけでなく、わかりやすい「お得感」を演出することによって、他社よりも注目を集められる効果も期待できるでしょう。ユーザーの中には「メーカーを比較していく作業はめんどう」だと考える人もおり、このような人の選択肢として加えてもらうには、一目で「お得そうだな」との印象を持ってもらう必要があります。
●ウォーターサーバーを無料でレンタルする際の注意点は4つ
ウォーターサーバーを無料でレンタルする際の注意点には、以下の4つが挙げられます。
1.解約金や違約金がかかるケースもあり
2.初期費用がかかる場合もある
3.市販の水よりも高くつく可能性がある
4.本体や水のストックを置くスペースが必要になる
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.解約金や違約金がかかるケースもあり
ウォーターサーバーを無料でレンタルする場合、契約期間が定められていることがほとんどです。契約期間は1~3年と決められていることが多く、途中解約すると違約金が発生するおそれがあります。
解約金は10,000~20,000円と設定されていることが多いため、続けられる契約期間なのか・解約金がいくら発生するのかについて確認しておきましょう。
2.初期費用がかかる場合もある
「サーバーレンタル代無料!」と謳っている場合でも、実際にはあらゆる費用がかかります。また、初期費用を求められることもあるかもしれません。そのため、すぐに契約するのではなく、時間を置いてから冷静に判断するようにしてください。
たとえば、ショッピングモールなどでイベントを開催して勧誘する商法などは、その場で即決させようと仕向けてくることが多いようです。その場で契約してしまい、あとから初期費用を求められるトラブルに発展するおそれがあるため、料金や契約期間に関する資料を持ち帰って慎重に判断しましょう。
3.市販の水よりも高くつく可能性がある
メーカーや利用プランによって異なりますが、市販の水よりも高い費用がかかるおそれがあります。たとえば、24Lの水を注文した場合の料金を比較してみると、以下のような金額差が発生してしまいます。
・ウォーターサーバー:2,400~4,000円
・2Lペットボトル:2,000円程度
「レンタル料無料」とのイメージでウォーターサーバーを契約した人は、市販のペットボトルを購入するよりも高いコストが必要となることに驚いてしまうかもしれません。
4.本体や水のストックを置くスペースが必要になる
ウォーターサーバーは、本体や水のストックを設置・保管するスペースが必要です。コンパクトな卓上型サーバーもありますが、一般的に使われることが多い床置き型を選ぶと、高さ100~130cm・横幅が25~40cm程度のスペースを準備しなければなりません。
そのため、設置場所によっては圧迫感を覚えるおそれもあるでしょう。また、サーバー本体の設置場所だけではなく、ストックや使用後の空きボトルを保管するスペースも確保しなければなりません。
特に、あまり水を使わなかったときに定期配送でボトルが送られてきた場合は、ストックがたまってしまい保管場所に困るおそれも考えられます。
●レンタル料以外に必要なウォーターサーバーの料金は5つ
レンタル料以外に必要なウォーターサーバーの料金には、以下の5つが挙げられます。
1.初期費用
2.水代
3.配送料
4.電気代
5.解約金
ウォーターサーバーを利用するには、意外と多くのお金が発生します。ここではそれぞれに分けて必要となる料金について解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.初期費用
初期費用とは、ウォーターサーバーを導入する最初の月に発生する料金です。ほとんどのメーカーが「初期費用無料」としているものの、いくつかのメーカーにおいては費用がかかる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
たとえば、宅配タイプではなく水道直結型ウォーターサーバーを利用する場合は、初期費用がかかるケースが一般的です。
2.水代
ウォーターサーバーを利用するうえで、料金の大部分を占めるのが水代です。水の種類やメーカーによって価格は大きく異なりますが、1本あたりの水代は1,200円~2,000円が相場といわれています。
多くのメーカーでは1回の配送ごとにボトル2本が送られてくるため、3,000円~4,000円の水代が必要です。しかし、メーカーによっては最低注文数の設定がなく、必要に応じて配送を依頼できるため、ストックに合わせて調整できる場合があります。
3.配送料
ウォーターサーバーは、ボトルを自宅まで配送してくれるため、発送するたびに配送料が発生する場合がほとんどです。住んでいるエリアやメーカーごとに異なりますが、500円程度の配送料が相場といえるでしょう。
また、首都圏においては需要が高く、配送料がかからないケースがあるものの、地方に住んでいる場合は配送料を必要とすることが多いようです。中には配送料を無料としているメーカーもあり、少しでもコストを抑えたい人は配送にお金がかからないメーカーから選びましょう。
4.電気代
ウォーターサーバーは、電力を利用して作動するため、一般的な家電と同じように電気代がかかります。ウォーターサーバーのメーカーや利用環境によって変動しますが、1ヶ月に300~1,000円の電気代が必要です。
毎月発生する電気代を安く抑えたいは「省エネ機能」が搭載されているウォーターサーバーから選ぶようにしましょう。電気代は僅かな金額ですが、ウォーターサーバーを使用するうえで必ず発生するコストです。長期的に見ると、かなりの金額となるため、チェックしておきたいポイントです。
5.解約金
ほとんどのウォーターサーバーには最低利用期間が定められています。もしも、期間満了前に解約してしまうと違約金が発生してしまい、10,000~20,000円を支払わなければなりません。
そのため、解約するだけで大きな金額を支払わなければならないため、事前にどのくらいの解約金が必要となるのかをチェックしておきましょう。
●無料でレンタルできるウォーターサーバーのからくりでよくある5つの質問
無料でレンタルできるウォーターサーバーのからくりでよくある質問には、以下の5つが挙げられます。
質問1.無料でレンタルする場合はサーバー設置は誰がやる?
質問2.無料レンタルしたウォーターサーバーが壊れた場合はどうなる?
質問3.注文ノルマを少なくすることは可能ですか?
質問4.違約金がかからない契約方法はありますか?
質問5.無料のお試し後は必ず契約が必要ですか?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.無料でレンタルする場合はサーバー設置は誰がやる?
無料でレンタルする場合、サーバーの設置対応はメーカーによって異なります。自分で設置しなければならないケースもあれば、自宅まで設置作業に出張対応してくれるメーカーもあるようです。
注意点としては、メーカーが設置してくれる場合、無料サービスとしていることや有料オプションとして、お金を支払うことがあるため、事前に確認しておきましょう。
質問2.無料レンタルしたウォーターサーバーが壊れた場合はどうなる?
通常使用における故障や破損の場合は、メーカーの負担によって修理もしくは交換対応してくれます。しかし、使用した人の責任によって壊してしまった場合、実費負担を求められることがほとんどです。
また、メーカーごとにサーバーが壊れたときの負担の規定や対応は異なることが多く、事前にチェックしておきたい内容といえます。
質問3.注文ノルマを少なくすることは可能ですか?
ウォーターサーバーを利用していて困るのは「水のストックが増えること」が挙げられます。その場合「注文スキップ制度」を利用してみてください。
スキップ制度を活用することによって、月々の注文ノルマを減らすことにつながるでしょう。しかし、全てのメーカーにこちらの制度があるわけではないため、注文スキップが可能か?またできる場合は何回まで行えるかについての確認が必要です。
質問4.違約金がかからない契約方法はありますか?
違約金がかからない契約方法は、最低利用期間よりも長く利用することが挙げられます。最低利用期間さえ越えれば、違約金は発生しません。
また、最低利用期間が定められていないウォーターサーバーを選ぶのも1つの手段です。しかし、最低利用期間や違約金が定められていないメーカーは少ないため、サーバーの選択肢は限られてしまいます。
さらに、水代が割高に設定されていることも多く、月々のランニングコストは高額になる傾向です。
質問5.無料のお試し後は必ず契約が必要ですか?
無料のお試し期間が定められているメーカーの場合、終了後に契約しなくても問題ありません。無料お試しは、メーカーが提供しているサービスの1つです。
そのため、お試しサービスを利用したからといって、契約させられるようなことはありません。実際にウォーターサーバーの使用感を確かめたい人は、お試しサービスを申し込んでみるとよいでしょう。
●まとめ
ウォーターサーバーを無料で利用できるからくりや注意点、よくある質問についてご紹介しました。メーカーがユーザーに対して、わかりやすい料金表示を目的としたり、広告で目を引くための材料にする目的で無料と表記している場合がほとんどです。
企業は赤字になることを基本的には行いませんので、水代の一部にサーバーレンタル代が含まれて請求されていると考えればわかりやすいかもしれません。
また、ウォーターサーバーの利用には、ストックの置き場や水道と直結する必要があります。しかし、そのようなスペースや手間をかけなくても利用できる次世代のウォーターサーバーが登場しました。
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