「ウォーターサーバーを使ってみたいけど、種類が多く選び方がイマイチわからない」という人もいるでしょう。この記事では、失敗しないウォーターサーバーの選び方から契約時に注意したいポイント、よくある質問まで徹底解説します。ウォーターサーバーに関する不安を払拭して、最適な1台を見つけましょう。
●失敗しないウォーターサーバーの選び方は9つ
失敗しないウォーターサーバーの選び方は、以下の9つが挙げられます。
・使われている水の種類で選ぶ
・ボトルの種類で選ぶ
・ボトルの取り付け位置で選ぶ
・給水口の位置(高さ)で選ぶ
・導入時や毎月の費用で選ぶ
・出水方法の種類で選ぶ
・部屋の雰囲気に合うデザインから選ぶ
・導入後のサポート体制で選ぶ
・配送の方法で選ぶ
ここではそれぞれに分けて解説しますので、見ていきましょう。
●1.使われている水の種類で選ぶ
一般的にウォーターサーバーに使われる水には、以下の種類が挙げられます。
・天然水:特定水源から採水したもの
・RO水:RO水膜(逆浸透膜)を利用して不純物を除去したもの
天然水はミネラルを摂取できることから、ミネラル補給や天然由来のものを取り入れている人に選ばれています。一方、RO水は塩素などの不純物を除去した「純水に近い水」です。
こちらにミネラル成分を添加した水は「デザインウォーター」と呼ばれています。RO水は、赤ちゃんが飲むミルク作りなどに利用したい人に選ばれることが多いようです。
●2.ボトルの種類で選ぶ
ウォーターサーバーで使われるボトルには、以下の種類が挙げられます。
・ワンウェイボトル方式:使い切りタイプ
・リターナブルボトル方式:再利用可能なタイプ
ワンウェイボトル方式は使用後に返却する必要がないため、市販のペットボトルと同じように利用できます。水がなくなったら自分で捨てられるため、空きボトルの保管や返送準備は不要です。
リターナブルボトル方式は、タンクが空になったら保管する必要があるものの、次回の配達時に業者が回収するため、ゴミが出ません。空きボトルは回収されたあと工場で洗浄と殺菌の工程を経て再利用されます。
●3.ボトルの取り付け位置で選ぶ
ウォーターサーバーのボトル取り付け位置には、以下の2種類があります。
・上置きタイプ
・下置きタイプ
上置きタイプは、ボトルをウォーターサーバーの上部に差し込みます。水の重みでタンクへ注入する仕組みのものであれば、停電時にも水を利用可能です。
また、透明のフタが取り入れられているウォーターサーバーの場合、水の量がすぐに確認できるため、交換のタイミングがわかりやすいことも特徴といえます。下置きタイプは、ウォーターサーバーの下部にボトルを差し込むタイプです。
重たいボトルを持ち上げる必要がないため、女性や高齢の人によく使われています。しかし、ボトルのセット方法がやや複雑な仕組みとなっているため、慣れるまで時間がかかってしまう人も多いようです。さらに、下置きタイプは注水に電気が使われており、停電時には使用できません。
●4.給水口の位置(高さ)で選ぶ
給水高の位置も確認しましょう。たとえば、ウォーターサーバーの給水口が腰よりも低い場合は、身長が高い人はかがんで使わなければなりません。
しかし、給水口が腰よりも上にあるウォーターサーバーを使うと、かがまなくても水を使えます。このように給水口の位置によって使い勝手が大きく異なるため、ウォーターサーバーを選ぶ際は高さについても確認しておきましょう。
●5.導入時や毎月の費用で選ぶ
ウォーターサーバーを選ぶときは、導入時や毎月必要となる費用を確認しましょう。ウォーターサーバーを利用する際、発生する費用は以下の4つが挙げられます。
・ウォーターサーバーのレンタル料
・水代
・配送料
・電気代
提供会社ごとに違いがあり、レンタル料が無料であったり、配送料が水代に含まれていたりする場合があります。ほかにも、メンテナンス料やサポート料が発生する会社もあります。
つまり、広告で表示されている料金だけで「安いから」と使い始めるのではなく「どの項目にどれくらいの費用が必要なのか?」「どんなときにどれくらいの費用が発生するのか?」を明確にしてから選ぶことが重要です。
自分のライフスタイルや水の利用料などを計算し、費用がどのくらいになるのかを見積もってから無理のない費用で続けられる会社のウォーターサーバーを選びましょう。
●6.出水方法の種類で選ぶ
ウォーターサーバーを選ぶときは、出水方法の種類も確認しておきましょう。出水方法は以下の3種類があります。
・ボタン式:ボタンを押し続けた分だけ水が出る
・レバー式:コップなどをレバーに当てて水を出す
・コック式:コックを倒して水を出す
ボタン式は、タッチパネルが使われているものがあり、スマートな印象で使いたい人に選ばれています。また、レバー式とコック式は水を出すときに電力が不要となっているため、停電時の備えにしたい人にもおすすめです。
●7.部屋の雰囲気に合うデザインから選ぶ
ウォーターサーバーが部屋の雰囲気に合うのかもチェックしておきましょう。最近では見た目がスマートなウォーターサーバーが増えており、部屋に設置しているインテリアや雰囲気に合わせて選べます。
たとえば、シックな雰囲気の部屋を作っている人には、角ばった形のウォーターサーバーがおすすめです。反対に、ナチュラルな雰囲気の部屋には円柱形のウォーターサーバーを検討してみてください。
温かな印象をウォーターサーバーがさらに引き立ててくれるでしょう。ウォーターサーバーの機能と併せて、部屋の雰囲気との相性も考慮して選んでみてください。
●8.導入後のサポート体制で選ぶ
導入後のサポート体制も必ず確認しておきたい項目です。ウォーターサーバーの故障・水漏れなどのトラブル発生時に対応してくれるのか、設置や交換に対応してくれるのか、どれくらいの時間を必要とするのかなどを事前に確認しておきましょう。
サポートスタッフがいない会社のウォーターサーバーを利用した場合、電話のみのサポートとなり、トラブルがあった当日に対応してもらえないことも考えられます。ウォーターサーバーを選ぶ場合は、万が一トラブルが発生したときのことも想定しておくことも大切です。
●9.配送の方法で選ぶ
ウォーターサーバーの提供会社ごとに配送方法に違いがあります。よくある配送方法は、以下の2つです。
・都度注文:水が必要になったときにこちらから注文する
・定期配送:一定期間ごとにあちらから水が送られてくる
水を使う量や頻度に合わせて最適な配送方法を選べる会社から選びましょう。また、配送方法に加えて配送をストップできるのか、希望日時に届けてくれるのかについても確認しておくと、ウォーターサーバーを快適に利用できます。
●ウォーターサーバーの契約時に注意すべき5つのポイント
ウォーターサーバーの契約時に注意すべきポイントには、以下の5つが挙げられます。
・ポイント1.解約金や退会手数料の有無
・ポイント2.ボトルの注文ノルマの有無
・ポイント3.トラブル対応
・ポイント4.設置や撤去のサポート
・ポイント5.お試し期間の有無
これらのポイントは、契約後に「知らなかった!」だけでは済まされないことがほとんどです。ここではそれぞれに分けて契約時のポイントについて解説します。
●ポイント1.解約金や退会手数料の有無
ウォーターサーバーを契約するときに必ず確認しておきたいのは、解約金や大会手数料の有無です。ショッピングモールなどで開催されている説明会で、契約期間についての説明がなく、サインをしてしまいあとからトラブルになる場合があります。
その場の雰囲気だけで契約すると、あとから手痛い出費が必要となってしまうため、解約金・退会手数料の有無に関しては、必ずスタッフに確認し、納得したうえで契約しましょう。
●ポイント2.ボトルの注文ノルマの有無
ボトルの注文ノルマが設定されているのかについても確認が必要です。提供会社によっては設定された注文ノルマに満たなかった場合、サーバーレンタル料金が必要となることがあります。
お金に関することは、こちらが契約前に確認することによってトラブルを回避できる場合がほとんどです。解約金・退会手数料と同じように、あとになって「知らなかった!」とならないよう、スタッフから説明してもらいましょう。
●ポイント3.トラブル対応
トラブル対応は、長期的にウォーターサーバーを利用していくうえで確認しておきたいポイントです。ウォーターサーバーを長く使っていると故障や水漏れなどのトラブルは避けられません。
トラブル発生時に早急に対処してもらえなければ、ウォーターサーバーを利用できない日が続いてしまいます。そのため、トラブルが発生した場合の連絡方法とよくある故障の復旧までの時間など、サポート体制を事前に確認しておきましょう。
●ポイント4.設置や撤去のサポート
ウォーターサーバーの設置や撤去は、メーカーが自宅まで出張して対応してくれる場合と、自分が行わなければならない場合があります。ほとんどのウォーターサーバーは20kg以上の重さがあり、女性や高齢者が1人で設置することは難しいかもしれません。
設置・撤去のサポートをしてくれる提供会社の場合、スタッフが設置や撤去をしてくれるため、心配することなくウォーターサーバーを利用できるでしょう。そのため、ウォーターサーバーの設置・撤去のサポートの有無を確認して、最適な会社と契約してください。
●ポイント5.お試し期間の有無
お試し期間が設定されているウォーターサーバーはたくさんあります。しかし、内容や条件が異なり、実際には別途費用が発生してしまう会社がほとんどです。
また、会社が示した条件を満たした場合のみ無料・格安で使えるように設定されている場合もあります。契約前に必ず条件の有無やお試し期間について確認しておきましょう。お試し期間でチェックしておきたい項目には、以下のことが挙げられます。
・水の味や温度は合うか?
・ウォーターサーバーのサイズは最適か?
・使いやすいか?
・音はうるさくないか?
・水の消費量は合っているか?
これらのことをお試し期間中に見極めて、自分のライフスタイルや好みにあっているウォーターサーバーを利用しましょう。
●ウォーターサーバーの選び方でよくある10の質問
ウォーターサーバーの選び方でよくある質問には、以下の10個が挙げられます。
・質問1.ウォーターサーバー選びで重視するべきポイントは何ですか?
・質問2.ペットボトルとウォーターサーバーで費用はどれくらい違いますか?
・質問3.赤ちゃんのいる家庭で選ぶべきウォーターサーバーの基準は?
・質問4.床置きタイプと卓上タイプどちらがおすすめですか?
・質問5.ウォーターサーバーの電気代はどれくらいかかりますか?
・質問6.ウォーターサーバーの解約料はどのくらいかかりますか?
・質問7.レンタルと買取りではどちらがお得ですか?
・質問8.ウォーターサーバーは防災備蓄としても使えますか?
・質問9.ウォーターサーバーの定期メンテナンスは必要ですか?
・質問10.ウォーターサーバーの作動音は気になりますか?
ここではそれぞれに分けてよくある質問について解説しますので、詳しく見ていきましょう。
●質問1.ウォーターサーバー選びで重視するべきポイントは何ですか?
ウォーターサーバー選びのポイントにはさまざまなものが挙げられますが、料金や水の種類、デザインなどさまざまです。重視すべきポイントは人によって異なるため、ウォーターサーバーの情報を集めることが失敗しないための方法といえます。
集めた情報の中から「自分が重視することはどんなことか?」「ウォーターサーバーに何を求めるのか?」「水にいくらまでお金をかけてもよいと思えるのか?」を明確にすることが大切です。
●質問2.ペットボトルとウォーターサーバーで費用はどれくらい違いますか?
ペットボトルとウォーターサーバーの費用を比べた場合、圧倒的にペットボトルの方がリーズナブルです。2L100円以下で販売されているミネラルウォーターもあり、計算上ではウォーターサーバーの費用は1.5倍以上かかります。
しかし、ウォーターサーバーは冷水・温水をすぐに使える・災害時の備えになるなどのメリットがあり、機能性とコスト差に価値を見出せる人はウォーターサーバーの利用がおすすめです。
●質問3.赤ちゃんのいる家庭で選ぶべきウォーターサーバーの基準は?
赤ちゃんがいる家庭でウォーターサーバーを選ぶ基準は、チャイルドロックの厳重さです。チャイルドロックは、ほとんどのウォーターサーバーに搭載されていますが、厳重さは機種によって違いがあります。
そのため、簡単にロックを解除できないタイプを選ぶと安心して使えるでしょう。また、赤ちゃんのために清潔な状態で使い続けられるように、定期的なメンテナンスや保守の有無をチェックしておくと衛生的に利用できます。
●質問4.床置きタイプと卓上タイプどちらがおすすめですか?
床置きタイプと卓上タイプは、利用する部屋に合わせて選ぶことをおすすめします。キッチンやテーブルなどに設置できるスペースがある場合、コンパクトで場所を取らない卓上タイプが最適です。
また、かがまずに使えることや小さな子どもがウォーターサーバーに届かないこともメリットだといえます。卓上タイプは、台所やリビングなどに設置するスペースがある場合におすすめです。こちらはボトルの容量が大きいことや、水を使う労力が少ないことがメリットだといえるでしょう。
●質問5.ウォーターサーバーの電気代はどれくらいかかりますか?
ウォーターサーバーの電気代は、機種によって異なりますが、1ヶ月あたり300〜1,300円が目安です。ほとんどの場合、カタログに目安となる金額の記載がありますので、チェックしておきましょう。
このときに「JDSA基準」の表記があれば、メーカーが異なっても同一の基準で測定された数値となるため、比較検討するときの参考になります。
●質問6.ウォーターサーバーの解約料はどのくらいかかりますか?
多くのウォーターサーバーでは、最低利用期間が定められています。契約期間は1〜3年、解約金は1〜2万円が相場といえるでしょう。提供会社の中には解約料が定められていないこともあるため、事前に確認したうえで契約してください。
また、解約料の設定があり、契約期間が長いほど水の価格が安く設定されていることがあります。
●質問7.レンタルと買取りではどちらがお得ですか?
ウォーターサーバーを利用する場合、サーバー本体を「レンタル」か「買取り」の方法があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
【レンタル】
・本体代0円
・水代が割高
【買取り】
・本体代が数万円〜必要
・水代が割安
どちらもメリット・デメリットがありますが、初期費用をかけたくない場合はレンタルを、長くお得に使いたい場合は買取りを検討してみてください。
●質問8.ウォーターサーバーは防災備蓄としても使えますか?
ウォーターサーバーは防災備蓄としても使えます。その際、ローリングストックを意識するとよいでしょう。日常的に少し多めに水を注文するようにし、毎日使いながら備蓄することがローリングストックです。
ウォーターサーバーを暮らしの中で使っていると、災害時にも清潔な飲み水を確保できます。備蓄としてウォーターサーバーを使うときの注意点としては、電気がなくても注水できるタイプを選ぶことです。電気がなければ使えなくなるタイプは停電すると水を出せません。
●質問9.ウォーターサーバーの定期メンテナンスは必要ですか?
ウォーターサーバーの定期的なメンテナンスには、以下のようなものが挙げられます。
・水の受け皿の掃除
・本体外部の清掃
・注ぎ口や差し込み口の殺菌や手入れ
基本的に内部を洗浄する必要はありません。また、定期的にメンテナンスを行ってくれるサービスを提供している会社もあるため、衛生面が気になる人は利用するとよいでしょう。
●質問10.ウォーターサーバーの作動音は気になりますか?
最新のウォーターサーバーは、作動音がとても静かなため、リビングやキッチンに置いても気にならないことがほとんどです。
しかし、僅かにモーター音がする機種もあるため、音に敏感な人や寝室に設置したい場合、赤ちゃんがいる部屋でウォーターサーバーを使いたい人は、静音設計が取り入れられた機種から選ぶと快適に使えます。
●まとめ
失敗しないウォーターサーバーの選び方から契約時のポイント、よくある質問まで解説しました。ウォーターサーバーは生活を便利にしてくれますが、事前に契約期間や最低利用数などを確認しておかなければ想定外の費用が発生するおそれがあります。
無駄な出費を避けるには「ライフスタイルに合った利用ができるのか」や「解約金が発生しないのか」などを契約前に確認しましょう。なお、空気から水を作る最新のウォーターサーバーの「エアリス」をご存知でしょうか?空気から水を作る技術が採用され、これまでの常識を覆す画期的なウォーターサーバーが最近では話題となっています。
また「エアリス」は従来のウォーターサーバーと異なり、ボトルの注文や交換が不要です。今回ご紹介した「ウォーターサーバーの契約時に注意すべきポイント」も、クリアになります。「エアリス」の詳しい内容はこちらからぜひチェックしてみてください。
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